懺悔と感謝の旅その2

この前、その1を書いたのですが、

 

1月7日の櫻庭露樹さんの講演会で、
「人生を変えるほどお世話になった人10人に直接会って感謝すること」
を地味にやってます。
勇気を出して、二人目に行きました。

 

私の母はいつも、

「ウチは貧乏だから」と言っていました。

 

高給取りや安定した職業の人を羨ましく思う一方、

そういう人にありがちなことを批判していました。

 

そして、

宝くじに当たりたい、とか、

安くものを買えた!嬉しい!とか、

いつも言っています。

 

その影響か、お金を稼ぐ、ということに、

罪悪感を抱いて大人になりました。

 

それでも生活していくにはお金が必要。

 

高校を卒業したら、大学に行く気もないし、

そもそもお金を出してもらえると思ってないし、

行ってまでしたい勉強もないし、

建築に興味があったので、

工業高校の建築科を卒業しました。

 

そんな私が高校を卒業して、

最初に勤めた会社の社長と専務に、

先日お会いしてきました。

 

実は、長男が小さい時に何度かお邪魔したんですけど、

それ以来なので9年ぶりくらいでした。

 

お世話になった=ずいぶんご迷惑をかけた、

という意味では、今思えば土下座ものです。

 

高校を出たばかりの、

なんにも使えないような頭でっかちな娘っこを雇って、

給料はもちろん、

研修などにもずいぶんお金を使ってもらいました。

 

それに、営業というよりは広報というか、

チラシ配りと施主さん回り、後は雑用という、

なんとも成果の上がってるのか分からないような、

ふわふわした仕事をしていました。

 

今であれば、それでお金もらえるなんてラッキー!

って感じですが、その時は就職に夢も抱き、

自分に対する夢、というか妄想、

過大な自信というか、そんなのがあったのかも。

 

大した仕事も出来ないのに大きい顔をしていたと思います。

 

でも、特に資格があるわけではないし、

自分にやれるのは、その程度。

 

さらに、自分が勧めたい住宅というものも、

あやふやな状態なのに、

お客様に接して宣伝するということに対する、

「自分に嘘をつく」こと…

 

たぶん、その頃から私は、

自然素材の家とかが好きだったんでしょうけど、

勤めた会社では、

社長が新しいものをどんどん取り入れる方で、

もちろん体に悪いものは使わないとか、

強度を強くするとか、

お客様にとっても良いことではあるものの、

自分の好きなものではないこと…

 

その辺での、自分の中での矛盾もありました。

 

そして、やたら福利厚生にうるさい母のせいか、

お金をもらうのは当たり前と思う一方、

お金をもらうことへの罪悪感。

 

 

その一方で、仕事してるようでしてない状況や、

初めてのお勤めということ、

年齢の全然違うお客様への接客、

いろいろな人間関係に疲れてしまって、

1年半で辞めてしまいました。

 

それでも、社長も専務も(ご夫婦です)、

「いやいや、多希さんは優秀と聞いたから雇ったんだし、

とっても熱心なイイ子だから、今も色々頑張ってるみたいだし、

素晴らしいじゃないか。よかったよかった。」

と、突然の訪問を喜んでくれました。

 

自分も親になり、起業して、

社員を雇うということの大変さを思うと、

なんて懐が広いんだ―!と感動しました。

 

私は、辞めたことで後ろめたく思っていましたが、

こうやって自分が辞めたことに対して、

ちゃんと向き合ったことで、

当時の全部が、良い思い出に変わったように思います。

 

心のつっかえが一つ消えました。

 

ケーオーハウジングの社長、専務、

本当にお世話になりました。

 

 

私はご縁あって、

県産の木材で建てる自然素材の家を得意とする、

県木住さんで建てますが(笑)、

社長も専務も、まだまだお元気で頑張ってください❤

 

 

ありがとうございました!

 

ホホラカメ 高杉多希

 

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